本の紹介『まさお君がくれたもの』
店のブログにこうした記事を書くのは初めての内容なので、前置きを。
本が好き!
というプロジェクトに参加しており、献本を受けて書評を書くというものなのだが、これまでは食にまつわる本は、
B級めしブログ
、映像や文化思想に関する本は
動画雑感ブログ
にUPしてきた。
しかし、この1冊を前にして、UPする受け皿が無いことに気づいた。献本申し込んだ段階で気づけよ!ってな話なのだが、
盲導犬の募金箱を設置
していることもあり、この場所を選んでみた。いつもと文体が違ってしまうが、どうかお許し願いたい。
まさお君がくれたもの
旅いぬ・まさお君が届けてくれた笑顔、元気、おっきな愛。
講談社MouRa
講談社
1470円
Amazonで購入
livedoor BOOKS
書評
/
旅行・娯楽
盲導犬の募金箱を置いている関係で、定期的に会報が協会から送られてくる。そこでみたり、はたまた登録している
盲導犬協会
の
メールマガジン
でしったりする情報に、盲導犬のTV番組出演がある。なるべく録画してみるようにしているのだが、その中で試聴回数の多い番組に『
ポチたま
』があった。
どうもペットに芸をさせているVを見るのが以前より忍びなくて仕方なかったが、この番組でも視聴者から送られてくるVは見ていられなく、早送りで飛ばしていた(他にみて楽しめるのは
CNC
くらいか)。しかし盲導犬のコーナー以外に、気づくと早送りを解除してしまうコーナーが1つだけあった。それが、まさお君の旅だった。
大型のゴールデンレトリバーは力があるので同行する
松本さん
をグイグイ引っ張って、リードがはちきれんばかりの様をみるのがなんだか苦しそうで居た堪れなかったが、自由奔放に見えるグ〜タラっぽいユルさが、なんだか自然でついつい見入ってしまっていた。本著を読んで、あの奔放さ(というかボケ)は本番になると発揮される天性のものと知った。また芸を仕込むというのも、飼い主の意識によって違うケースもあるかもしれないが、犬と飼い主のコミュニケーション手段としてとっても大切なことであることも学んだ。
リトリーヴ(持来)
というくらいで、盲導犬に選ばれるくらいだから(昔はシェパードが多かったように思う)、そもそもモノを憶えたりと人との関係を構築しやすい犬種なのかもしれない。
盲導犬が紹介される時しかみていなかったので、ポチたまファンからすればまさお君好きを名乗れる程ではないのだろうが、あれは
ヤフーのニューストピック
だったか、訃報を耳にしたときは驚きを隠せなかった。基本的にやる気のなさそうな駄犬が好きな身として、まさお君にいつしか惹かれていたのだろう(まさお君がダメ犬だってことじゃないッス。本著を読んでますます賢いヤツだと思ったわけで)。身近に死を感じることが多い時期だったこともあって、その頃は相当ナーバスになってしまった。
本著で知ったことといえば、まさお君の相方(と敢えて呼ばせていただく)松本さんがドッグアドバイザーなどさまざまの犬に関する資格を取られていたことも驚きだった。特別犬好きというわけでもなかった松本さんがまさお君と触れ合うことで様々なことに気づかされ、変わっていく・・・それは視聴者は愚かスタッフとて同じことで、まさお君を取り巻くそうした輪が、単なる愛玩動物としてのペットに堕しない番組作り、その空気を作り上げていたのだろう。だからこそ、まさお君の冥福を祈り、何千という人がお別れの挨拶に訪れたのだろう。
本著はそういった空気を多分に含んできる。だから文字も大きく、装丁もしっかりしていて、清潔で温かなデザインに仕上がっている。読み応えとしては物足りなさを憶える向きもあるかもしれないが、そうした内容ゆえ、それでいいと思う。ただ欲を言えば、本文の内容に即した写真(旅先の風景と文章のリンク)がもっとあればなぁとは思った。写真といえば、2005年、存命中にフォトブックが出ているので、それをみればいいということだろうか。こちらもまたの機会に手に取ってみよう。
思い返してはまたパラパラとページを繰ってしまいそうな大切な本がひとつ増えた。
【2007/05/24 19:27】
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